利用者のJOです。
チラシなどのデザインをしていると、説明文や注意書きといった文字数の多いパートがどうしても出てきます。一行では収まらないことの方が多く、どこで行を分けるかは悩ましいところです。最近は、商品のパッケージやチラシの文字組みをじっくり眺めて、勉強したりしています。
パッケージや広告、POP、看板などのデザインには、写真やイラストだけでなく、商品の特徴や紹介文といった文章が添えられることがよくあります。20字ほどの短いものから100字近い長いものまでさまざまですが、当然ながら何行かに分けて配置することになります。では、この行替えには決まったルールがあるのでしょうか。
実は「必ずこうしなければならない」という統一ルールはないそうです。・・・そらそうや。
ただし、読み手がつまずかずに読めるように整える、という共通の考え方はあります。たとえば、行頭に句読点を置かないようにする禁則処理や、意味のまとまりを不自然に分断しないようにする、といった昔からの慣習です。
今回、ある菓子パンのパッケージに書かれた説明文を例に眺めてみると、そうした配慮がよく分かります。写真では一行目が20字、二行目が21字と字数が揃っていませんが、行替えの場所はとても自然です。「やわらかな/食パン」「親しまれる/人気」「食事に/おやつに」と、どれも意味の切れ目のよい位置で行が変わっています。これはソフト任せではなく、デザイナーが文章の意味とレイアウトの見た目の両方を考えながら調整したものだと考えるのが自然です。
また、行幅が同じなのに文字数が違って見える場合があります。これは句読点が多い行で禁則処理が働き、行末に収まりきらず次の行へ押し出されることがあるからです。句読点だけ小さくしたり、幅をごまかしたりしているわけではありません。必要に応じて字間を微調整することはありますが、全体のバランスを整えるための一般的な処理です。
説明文の段組みは、文字を文章として読むだけでなく“デザイン要素として読みやすさと見た目の調和を考えながら調整していくことで、最終的に自然で心地よいレイアウトになるのだと思います。
勉強することがたくさんありますが、コツコツと頑張っていきたいと思います。

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