愛媛県松山市の就労継続支援事業所

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デフリンピックの意義

利用者のJOです。

 実は、デフスポーツについて、私自身も、こう思っていました。
「例えばゴルフなどは個人競技だし、競技に関する音といえば打球音くらいで、それが聞こえないことがそれほど大きなハンディではないよね。」と。

 けれど、単に音が聞こえないことは身体的に微妙なバランス感覚にも影響がありますし、それに、スポーツは競技そのものだけで成立しているわけではありません。コーチからの指示、練習中の細かい調整、試合会場でのアナウンス、仲間とのちょっとした確認など、周りには「聞くことで理解する」情報がたくさんあります。耳が聞こえない選手にとっては、ここに大きな工夫や努力、苦労が求められます。
 ところが、こうした部分は外からはほとんど見えません。見た目では聴覚障害の有無が分かりづらいため、「特別なハンディはないのでは?」と誤解されがちです。実際には、音を使ったコミュニケーションの多くを別の手段に置き換える必要があり、それ自体が大きな負担になります。
 つまり、聞こえないことの不利は“プレーの一瞬”に現れるのではなく、“競技を支える環境そのもの”に存在しています。そして、その不利が見えにくいからこそ、デフスポーツの重要性が社会に伝わりにくかったのだと思います。

 この点を理解すると、デフリンピックがなぜ必要なのか、その意義がよりはっきりとわかるのではないでしょうか。そして、世界をもっともっとよりよいものにしていく、一つのきっかけになれば、と思います。

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