利用者のJOです。
先週はデフリンピックのことばかり書いてしまいました。
それでタイムリーではないけれど、メジャーリーグのナショナルリーグのMVPはまた満票で大谷翔平選手が獲得しました。ワールドシリーズも熱かったですね。大谷選手だけでなく、山本由伸選手や佐々木朗希選手の活躍もあって、ロサンゼルス・ドジャースが見事に二連覇を成し遂げました。私もテレビにかじりついて観戦する一人でした。
ところで、野球中継って投手の背中〜打者の正面に向かって投げる画角がほとんどですよね。あのアングル、昔は逆だったのですが今では完全に定着しています。ずっと見ていて、ふと「バックネット裏のフェンス広告」がずっと映ることに気づきました。しかも、よく見るとずっと 日本語の企業広告 が並んでいるんです。シーズンを通して毎試合、同じ広告を見て「こんな日本企業が大リーグに進出?」なんて思っていたのですが……実は最近、その広告は CG(合成)だった という事実を知りました。
調べてみると、メジャーリーグに限らずテニスやサッカーでも「バーチャル広告(仮想看板)」がかなり一般的になっているようです。つまり、実際のフィールドにはない広告を、映像処理で重ねて視聴者に映す技術。中継国ごと、視聴者の言語ごとに広告を切り替えることができるため、地域的に非常に柔軟なやり方なんですね。
日本向け中継では、日本企業の宣伝が「日本語で」表示される。これは地上波やケーブルテレビで中継を見る視聴者には自然に見えるし、広告主側にも非常に魅力的です。
最初、あの日本語広告を見たときには軽い違和感がありました。「え、日本の企業がメジャーの球場に広告を出してるの?」と。でもよく考えたら、ロサンゼルスの球場で日本企業が永遠に広告枠を維持するのはその効果も含めて現実的に難しい。それがCGなら、視聴者の母国語に合わせて降ってくる広告枠として自然に機能する。なかなかよく考えられているな、と感心いたしました。
でも、思うのは「バーチャル」は広告だけにしておいてほしい。もっとAIの動画技術が進んで大谷選手のホームランがすべてフェイクだった、なんてことはご勘弁を。

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