利用者のJOです。
昨日、「アート・マインド・コーチング」という、日本アート教育振興会が提供している講座の説明をZOOMで受けてみました。
その内容とは、絵画、アート作品をじっくり観察、鑑賞し、参加者同士で「何を見たのか」「なぜそう思ったのか」を言葉にしていく。その対話そのものが、観察の精度を上げたり、自分の感じ方を扱う力を育てたりするトレーニングになる、というのです。
いわゆる「対話型鑑賞法」ですが、説明を聞いているうちに、一つ気づいたことがありました。絵を前にして語るという行為は、正解のない問題を扱う練習になる、という点です。感じ方は人それぞれ、それを引き出すコーチング。
こういう場で育つのは「多様な視点から捉える姿勢」です。参加者それぞれの“見え方”を共有し、共感しながら、一つの作品を通して視点の幅が広がっていく。その過程を丁寧に導くのが、アートマインドコーチングのスキルなのだと感じました。
説明によれば、この講座ではそのプロセスを効果的に促すための体系的なコーチング技術を学び、資格として身につけることができるそうです。聞いているうちに、これは自分が今取り組んでいる学習にも通じるし、一生ものの“思考の道具”になるのではないか……そんな気持ちもわいてきました。
もっと深く学んでみたい気持ちはありましたが、費用と時間の現実に阻まれて、受講は断念することにしました。それでも、説明会で知ったことは非常に参考になり大きい収穫だったと思います。
それに、ZOOM越しとはいえ全国のいろんな地域の人たちと同じ画面に集まり、会話しながら同じテーマを共有する体験は、思った以上に楽しいものでした。

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