利用者のJOです。
家の郵便受けの真下には、可愛らしい花を咲かせるランタナという植物が植わっています。色とりどりの小さな花が、まるで一つのブーケのように形よく並んで咲くのです。何年か前、初めて目にしたときは感動すら覚えたほどで、その造作は完璧、配色も素晴らしいものでした。
ところが、綺麗な花には何とやら。調べてみると、ランタナの栽培自体は違法ではないものの、環境省の「生態系被害防止外来種リスト」では『重点対策外来種』に位置づけられていました。非常に強い繁殖力を持ち、野生化すれば在来種を駆逐しかねないこと、種子や未熟な緑色の果実には「ランタニン」という有毒成分が含まれ、誤食すると嘔吐や下痢を引き起こす恐れがあること、そして栽培する際には花がら摘みなどで結実を防ぎ、種子が野鳥に運ばれて野生化しないよう管理する必要があることなど、「可愛い」とは言っていられない相手だったのです。
とにかく成長が早く、しかも強い。意図的に水をやらずとも平気で増えていき、気がつけば郵便受けの受け口のあたりまで枝を伸ばしていました。さすがにこれでは郵便配達員さんも困るだろうと思い、暑さの中、一念発起して成敗してやろうと立ち上がったのです。
熱中症には十分注意を払いながら格闘すること三時間。どうにか花や葉の部分は切り落とすことができました。けれども根元の部分は驚くほど強靭で、草花というよりもはや完全に木そのものと化しており、根から幾本もの幹が枝分かれし、それが複雑に絡み合っていて、とても掘り出すところまでは至りませんでした。
毒があるというので樹液が肌に付かぬよう気をつけてはいましたが、決して嫌な匂いではないものの、独特の香りに酔うような感じもしました。ただ、そのおかげか、不思議と蚊が寄ってこず、一度も刺されずに済んだのは怪我の功名でした。
そんなこんなで、切り取った葉や枝は大きなごみ袋にして三つ分。幸い熱中症にはなりませんでしたが、翌日には微熱が出てしまいました。それでもなお、しぶとい根はまだ土の中に残ったままです。日を改めて、もう一度あの相手に立ち向かわねばなりません。ああ、ユーウツ。

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